表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の迷路  作者: 岩本翔
46/437

夢の心46

「苦しみにのたうち回るよりは、心地良い方が余程増しさ」と黒い闇の声が女性に向かい言った。

私は力なく言った。

「でも、この、心地良さからは、抜けたくはないのだよ、わ、分かってくれないか?」

私の弱音に黒い闇の声が同意した。

「そうだ、お前はその喜悦快感と同化して、本来お前が望んでいる闇の無としての桃源郷に戻ればいいのさ」

女性の声が黒い闇の声に抗議した。

「死ぬ事なんが桃源郷ではありません!」

黒い闇の声がどす黒くせせら笑い言った。

「うるさい、ならば尋ねるが、迫害され虐め抜かれて、不安と孤独感に苛まれるのが桃源郷なのか?」

女性が瞬時怯む間を置いてから言った。

「それでも無に帰すよりは増しです」

黒い闇の声が再度せせら笑い言った。

「苦しみにのたうち回るよりは、心地良い方が余程増しさ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ