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夢の心429
「そうよ、その意気よ、意識をしっ、かっ、り、と、もっ、て、ね、あ、な、た」と妻がせせら笑い言った。
私は遮二無二喚いた。
「こ、殺せ、こ、殺せ、殺せ!」
その刹那ちーちゃんの声が聞こえた。
「パパ、眠いよ、助けて┅」
私は遠退く意識を取り戻し、ちーちゃんに向かって喚いた。
「ちーちゃん、ね、眠っちゃ駄目だ、ちーちゃん!」
妻が嘲笑い言った。
「そうよ、その意気よ、貴方にはまだまだ苦しんで貰わないとね┅」
私は憎悪を込めて叫んだ。
「ちーちゃんを出せ、腐れ外道め!」
妻がせせら笑い答えた。
「そうよ、その意気よ、意識をしっ、か、り、もっ、て、ね、あ、な、た」




