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夢の迷路  作者: 岩本翔
429/437

夢の心429

「そうよ、その意気よ、意識をしっ、かっ、り、と、もっ、て、ね、あ、な、た」と妻がせせら笑い言った。

私は遮二無二喚いた。


「こ、殺せ、こ、殺せ、殺せ!」


その刹那ちーちゃんの声が聞こえた。


「パパ、眠いよ、助けて┅」


私は遠退く意識を取り戻し、ちーちゃんに向かって喚いた。


「ちーちゃん、ね、眠っちゃ駄目だ、ちーちゃん!」


妻が嘲笑い言った。


「そうよ、その意気よ、貴方にはまだまだ苦しんで貰わないとね┅」


私は憎悪を込めて叫んだ。


「ちーちゃんを出せ、腐れ外道め!」


妻がせせら笑い答えた。


「そうよ、その意気よ、意識をしっ、か、り、もっ、て、ね、あ、な、た」

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