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夢の心423
「貴方が演じているのは、憐れなピエロのパントマイム、一人芝居なのよ」と妻が冷笑して言った。
ちーちゃんの声が聞こえて来た。
「パパ、助けて┅,
私は狂おしく叫んだ。
「ちーちゃん、パパが直ぐに行くから待っていろ、ちーちゃん!」
妻が再度けたたましく笑い言った。
「貴方、どうやってちーちゃんの所に行くわけ、どうやって助けるわけ、教えてくれない?」
私は身悶えしつつ叫んだ。
「俺は助ける、絶対にちーちゃんを助けて見せるから、俺を自由にしろ!」
妻が嘲笑い言った。
「だから貴方を拘束して、がんじがらめにしているのは貴方自身なのよ、まだ分からないの?」
私は抗い叫んだ。
「俺を自由にしろ、腐れ外道め!」
妻がほくそ笑み言った。
「ならば角度を変えて言って上げるわ。貴方はピエロのパントマイムよろしく、一人芝居をして、幻覚たるちーちゃんを作り出して、それを助け出すと言う欺瞞的偽善を、自己満足する為にパントマイム一人芝居を演じているだけなのよ。だからそれは言わば断末魔のパントマイム、一人芝居なのよ。誰も助けてくれない憐れなパントマイムなのよ。分からないの?」




