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夢の心41
私は熱い涙声で喚いた。
「嘘だ、嘘だ、嘘だ、僕は生きたいのだ、だからこそ、ここで苦しみ愛を獲得しようとしているのだ!」
黒い闇の声が言った。
「お前の愛しい生の代弁者たる女性は来ないではないか、お前の本心は漆黒の闇たる俺であり、それがお前自身なのさ」
私は涙声で抗った。
「違う、あの女性は必ず来る、僕のピンチには必ず来るのだ!」
黒い闇の声がうそぶいた。
「又自己愛が、自分だけが可愛いお前には俺が似合っているではないか?」
私は涙ながらに喚いた。
「違う、僕は死に神などいらない、愛が欲しいだけだ!」
黒い闇の声が言った。
「俺がお前の望んだ辛い現実逃避としての自己愛そのものではないか」
「俺がお前の望んだ辛い現実逃避としての自己愛そのものではないか」と黒い闇の声は言った。




