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夢の心406
「うるさい、訳の分からない事を言うな!」と私は白い闇に逆らいながら叫んだ。
妻が黒い闇の声を織り交ぜて言った。
「貴方は白い闇の快楽の虜じゃない。そんな貴方に一体何が出来ると言うの、ただ一つしか出来ないじゃない?」
私は快楽になめされるのを嫌い、かぶりを振り叫んだ。
「逆に尋ねるが、俺が一体何を出来るのだ!」
妻が答えた。
「だから早く快楽と一体化すれば、自我崩壊しないかもしれないじゃない?」
私は怯みつつ尋ねた。
「だから俺自身がこの白い闇の快楽自体になれば、俺は自我崩壊しないと貴様は言いたいのか?!」
妻が答えた。
「その通りよ。だから早く一体化してしまいなさいよ、楽になるから」
私はかぶりを激しく振り逆らった。
「詭弁を弄するな。お前は白い闇と俺が一体化すれば自我崩壊すると言ったじゃないか!」
妻がせせら笑い答えた。
「この世界には時間概念は無いけれど
、矛盾して貴方が自我崩壊するか、しないかは時間の問題なのよ」
私は力の限り逆らった。
「うるさい、訳の分からない事を言うな!」




