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夢の心404
「その業罰がちーちゃんを助けられない、この顛末なのか?」と私は妻に向かって言った。
私は怒鳴った。
「それじゃ何故俺は妻としての貴様の声を聞いて、意識混濁から立ち直ったのだ!」
妻が再度冷静沈着に答えた。
「だからこそ貴方は消えかかる蝋燭の火と同じなのよ。消えかかる火は一瞬だけ大きく燃え上がるじゃない。違うの?」
私は抗い怒鳴った。
「俺は消えかかる蝋燭の炎なんかじゃない、ちーちゃんの父親だ!」
妻が嘲笑い言った。
「何を今更父親ぶっているの、貴方は不倫をして家族を崩壊させた張本人じゃない、違うの?」
私は一瞬怯み言った。
「その業罰が、ちーちゃんを助けられないこの顛末なのか?」
妻がせせら笑い答えた。
「その通りよ、だから貴方なんか、早くその白い快楽と一体化して自我崩壊してしまえばいいのよ」




