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夢の心400
私は意識混濁する中、気力を振り絞り叫んだ。
思考力が失せて行く中、私は黒い闇の声が正しいと思えて来た。
私はろれつがが回らない口調で尋ねた。
「快楽に埋没す、すり、す、れ、ばや、ちーちゃんに、あ、ほ、本当、会えるのか?」
黒い闇の声が嘲笑い言った。
「そうだ、お前はそれで自我崩壊をしないで済むし、愛しのちーちゃんとも会えるのだ」
私の意識が混濁して行くのを制止するようにちーちゃんが言った。
「パパ、助けて」
私は気力を振り絞り、助けを求めているちーちゃんに向かって叫んだ。
「ち、ちーちゃん、パパが助けに行くから、ま、待って、てね、ちーちゃん、ちー」
黒い闇の声が感心して言った。
「お前は既に白い闇の快楽になりかけているからこそ、意識を保っていられるのだから、早く快楽と一体化しろ」
私はちーちゃんに対する慈しみを力と成して、再度気力を振り絞り叫んだ。
「い、嫌だ、俺はちーちゃんを助けるのだ、だ、黙れ!」




