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夢の心40
「嘘を言うな。お前の本心は自殺願望の代名詞である死に神としての俺ではないか?」と黒い闇の声は言った。
黒い闇の声が言った。
「お前は厳しい現実の中で疎外されて、臭いとかキモいとか残忍に虐められ、孤立して、不安と孤独感にいたたまれなくなり、自殺したのだぞ。何故生きたいのだ。お前は厳しい現実に帰って又残酷に虐められたいのか?」
私は再度抗い喚いた。
「違う、僕には愛する人が出来たのだ!」
黒い闇の声が優しく尋ね返して来た。
「それは誰だ?」
私は喚き答えた。
「あの女性だ!」
黒い闇の声がひたすら優しく言った。
「幻想など愛しても仕方あるまい?」
私は熱く喚いた。
「幻想などではない、僕はあの生きたい願望の代名詞である、あの女性を愛し始めているのだ!」
黒い闇の声が鼻で笑い言った。
「嘘を言うな。お前の本心は自殺願望の代名詞たる死に神としての俺ではないか、違うのか?」




