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夢の心399
「ろれつが回っていないぞ、お前は既に自我崩壊寸前なのではないのか、大丈夫か?」と黒い闇の声が嘲笑い言った。
白い闇の快楽に私は思考力を奪われて行くのを防ぐように叫んだ。
「うるさい、ちーちゃんを出せ!」
黒い闇がせせら笑い言った。
「笑わせるな。ちーちゃんとやらを出しているのは、それこそお前のおぞましい偽善的悪魔性じゃないか、違うのか?」
私はろれつが回らないのを自覚しながら言った。
「うるさい、ち、ちーちゃんを、だ、出せ!」
黒い闇が矛盾する白い闇の声で言った。
「おい、もうろれつが回っていないぞ、自我崩壊寸前なのではないのか、大丈夫なのか?」
私は思考力を呼び戻すように叫んだ。
「うるさい、ちーちゃんを、だ、出せ!」
黒い闇の声が言った。
「ちーちゃんはお前自身ならば、ちーちゃんを助けるのは自我崩壊する前に快楽と一体化する事なのが何故分からない、馬鹿め」




