表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の迷路  作者: 岩本翔
391/437

夢の心391

私は黒い闇の快楽に溺れて行く自分に喝を入れ、激しくかぶりを振りちーちゃんに向かって叫んだ。

私は続けた。


「苦境に立たされている我が子を助けたいと願う親心の何処が快楽なのだ?」


桃の花びらが消え失せた、漆黒の闇の中、黒い闇の声が言った。


「能書きはいらない。これこそがお前の望んだ永久の快楽の世界ではないか。それをお前は今実感しているのではないのか?」


私は突き上げるエクスタシーに陶然としながら、喜悦の笑みを洩らし、茫然自失、忘我の境地に達して行くのをちーちゃんの声が妨げた。


「パパ、眠いよ、パパ┅」


私は黒い闇の快楽に溺れて行く自分に喝を入れ、激しくかぶりを振り叫んだ。


「ちーちゃん眠っちゃ駄目だ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ