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夢の心388
死ぬという言葉を使うとちーちゃんが本当に死んでしまうと直感的に感じ、私は慎重に言葉を選んで語り掛けた。
ちーちゃんが言った。
「パパ、眠いよ、どうして眠っちゃ駄目なの?」
ここで死ぬという言葉を使うと本当にちーちゃんが死んでしまうと直感的に感じ、私は言葉を慎重に選んでから言った。
「ちーちゃん、眠ったらね、ママにもパパにも会えなくなるんだよ、ちーちゃん」
不審がりちーちゃんが言った。
「どうして、そうなるの?」
私は苦慮しながら答えた。
「眠っちゃうと、パパもママも一緒にいられないんだよ、ちーちゃん┅」
苛立たしい間を置きちーちゃんが答えた。
「分かった、パパ、私が眠らないように話し掛けてくれる?」
私は息をつき答えた。
「分かったよ、ちーちゃん┅」




