表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の迷路  作者: 岩本翔
375/437

夢の心375

「落ち着け、落ち着いて対処するしかあるまい」と私は自分に言い聞かせた。

集中治療室の前、泣き止まない妻を上の子が懸命に励ましているのを横目で見やりながら、私は身に迫る異変を感じ取った。


辺りが暗くなり、妻と上の子の動きがマネキンのように止まった。


妻と子だけではなく、周囲にいる看護師やヘルパーの動きもまるで蝋人形の館のようにストップモーションが掛かって動かない。


いたたまれなくなる恐怖感が私を包んで行く。


その恐怖に逃げ出したくなる気持ちを私は自問自答をして何とか凌ぎに掛かった。


「ここは夢の迷路だから何だってありならば、怖じ気づく必要はあるまい、落ち着け」


「だがこんな時間が止まったような現象は初めてだぞ、落ち着いてなんかいられない」


「落ち着け、とにかく逃げ出さずに落ち着いて対処するしかあるまい」


「分かった」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ