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夢の迷路  作者: 岩本翔
361/437

夢の心361

「するよりは、された方が楽じゃないか」と私は言った。

上体を起こして私は尋ねた。


「何が変なのだ?」


妻が答えた。


「貴方は自殺する勇気はなくても、殺される勇気はあるわけ?」


私は腕を組み答えた。


「殺されるのは半ば強制的だからな。自殺する事に他人の強制力は働かないじゃないか」


間を置き妻が反論した。


「でも貴方は私に殺してくれと頼んでいるじゃないの。それは死ぬ覚悟があってこその、私に対しの強制じゃないの、違う?」


私は沈思黙考してから答えた。


「するよりは、された方が楽じゃないか」


妻が尋ねて来た。


「それは自殺するよりは、殺された方が楽だという事?」

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