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夢の心343
「だが孤独と不安に苛まれるよりは、責め苦の方がまだ増しじゃないか?」と私は自問自答を繰り返す。
私の内部で自問自答が推移展開して行く。
「黒い闇の快楽になるという事は、絶対の孤独を手にする事と同義であり、さっきお前はそぞろ寂しさを感じたのだが、寂しくはないのか?」
間を置き私は答えた。
「寂しくないと言ったら嘘になるだろう┅」
「寂しいならば女性の言葉に従い、生き返る事を考えてみたらどうだ?」
「生き返ったとて、無間地獄の責め苦が待っているだけじゃないか┅」
「それでも孤独で寂しいよりは増しではないか?」
「確かに孤独感はなくなるが、責め苦は収まらないではないか┅」
「だが孤独と不安に苛まれるよりは、責め苦の方がまだ増しじゃないか?」




