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夢の心342
恐る恐る夢の迷路をさ迷いながら私は自問自答を繰り返し、ややもすると弱気になる自分自身を鼓舞して行く。
恐る恐る迷路をさ迷いながら、私は自問自答を繰り返し自分自身を鼓舞して行く。
「肉体感覚が有っても、ここは明らかに現実世界ではなく、夢の迷路なのだから、お前は生きているとは言えないのではないのか?」
「いや、肉体感覚があるのだから、それは絶対に生きている証拠であり、それをひたすら信じるしかあるまい」
「改めて言うが、生きているのか死んでいるのかの分岐点が、死は自我崩壊する事であり、生きている証拠が肉体感覚の存在という事か?」
「そうだ」
「黒い闇の快楽になる目的達成を意気地無しのお前が出来るか?」
「やるしかあるまい、やるしか」




