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夢の迷路  作者: 岩本翔
341/437

夢の心341

この生存の証たる肉体感覚を失う事なく、何が何でも黒い闇の快楽になってみせると私は改めて念じた。

迷路に出た途端私は地に足を付けている筈なのに、唐突に落下した。


急速度で落下しているのに何故か周囲の光景が克明に見える。


紺碧の空が桃の花の色で染まり、不条理にもその鳴き声が幾重にも重なって耳に見える。


その不条理な落下をしながら、私は女性の「寂しくはないのですか?」という言葉を思い起こし、そぞろ寂しさを感じたのだが、私はそれをかぶりを振って振り払いにかかった。


やがて静かに足から着地すると、その寂しさは嘘のように消えた。


再度私は落下した迷路に逆戻りして足を踏ん張り念じた。


この生存の証たる肉体感覚を失う事なく、何が何でも黒い闇の快楽になってみせると。


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