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夢の心328
「本当に知りません」と女性が頑なに言った。
女性が言った。
「例えばそれが事実であったとしても、だからといって貴方は伸るか反るか自殺する勇気があるのですか?」
私は腕を組み思いを巡らせてから言った。
「この世界が虚偽と矛盾、不条理に満ち溢れているならば、自殺などしなくても、黒い闇の快楽になれる可能性は高いからな。だからこそ僕は君にその方法を尋ねているのだ。君は本当にその方法を知らないのか?」
女性が即答した。
「私は貴方が助かる方法しか知りません」
私は腕を組んだまま尋ねた。
「本当に知らないのか?」
女性が再度即答した。
「本当に知りません」




