325/437
夢の心325
「生き地獄よりはまだ増しさ┅」と私は言った。
私は答えた。
「それはそうだろう。生き返れば無間地獄が待っているだけならば、こちらで伸るか反るか、黒い闇の快楽になる事を期した方が増しじゃないか┅」
女性が言った。
「でも貴方には賭けに出るだけの勇気はないのでしょう?」
私は答えた。
「それがないから、さ迷っているのじゃないか┅」
女性が強く主張した。
「罪を認めて生き返るべきだと私は思います!」
私は答えた。
「嫌だね。生き地獄など真っ平ご免だからな」
女性が言った。
「こちらにいても地獄には変わりないじゃありませんか?」
私は答えた。
「生き地獄よりはまだ増しさ┅」




