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夢の心324
「貴方はどうしても生き返りたくはないのですか?」と女性が言った。
私は再度深呼吸をしてから尋ねた。
「目覚めれば僕は生き返るのか?」
女性が頷き答えた。
「間違いなく生き返ります」
私は顔をしかめて言った。
「再度言うが、生き返るのは僕にとっては無間地獄の繰り返しじゃないか」
女性が首を振り言った。
「白い闇の自我崩壊の死を迎えるよりは遥かに増しでしょう?」
私は首を振り言った。
「いや、黒い闇の快楽になれるかもしれないではないか┅」
女性が嘆息してから言った。
「貴方はどうしても生き返りたくはないのですか?」




