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夢の心304
「存在自体希薄なもの同士が相殺しているからこそ、貴方はさ迷っていると錯覚勘違いしているのだと私は思います」と女性が答えた。
私は尋ねた。
「何故君は無理だと思うのだ?」
女性が答えた。
「夢は曖昧模糊として掴み所がなく、存在自体が限りなく希薄なものですから、その希薄さ故に貼り付き滞る事は無理だと思います」
私は頷き言った。
「成る程。でも次元移動している僕の心ももっと存在的に希薄になれば、それは出来るのではないのか?」
背景の色合いが希薄になって来ている女性が間を置き答えた。
「逆だと思います。希薄同士相殺されて、それも無理だと私は思います。と言うか┅」
間髪を入れず私は尋ねた。
「と言うか、何が言いたいのだ?」
女性が答えた。
「存在自体希薄なものが相殺されているからこそ、貴方はさ迷っていると錯覚、勘違いしているのだと私は思います」




