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夢の迷路  作者: 岩本翔
294/437

夢の心294

「でも死去による人口調節がないから、人口が溢れて行くばかりじゃないか?」と私は尋ねた。

私は言った。


「殺し合ったで無駄じゃないか。死なないのだから」


妻が頷き答えた。


「そうね、貴方と私のように永遠に傷付け合い、永遠に苦しめ合い、永遠に殺し合うの」


私は泣き笑いの顔付きをして言った。


「でも人間が不死身ならば、誕生や死去による人口調節がないじゃないか?」


妻が首を振り答えた。


「時間に干渉されないのだから、生殖による誕生はあるのよ」


私は尋ねた。


「でも死去がないから、人口が溢れて行くばかりじゃないか?」

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