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夢の心294
「でも死去による人口調節がないから、人口が溢れて行くばかりじゃないか?」と私は尋ねた。
私は言った。
「殺し合ったで無駄じゃないか。死なないのだから」
妻が頷き答えた。
「そうね、貴方と私のように永遠に傷付け合い、永遠に苦しめ合い、永遠に殺し合うの」
私は泣き笑いの顔付きをして言った。
「でも人間が不死身ならば、誕生や死去による人口調節がないじゃないか?」
妻が首を振り答えた。
「時間に干渉されないのだから、生殖による誕生はあるのよ」
私は尋ねた。
「でも死去がないから、人口が溢れて行くばかりじゃないか?」




