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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心287

「死ぬという事は肉体が滅びて二度と戻らない事じゃないか?」と私は言った。

妻が逆に尋ねて来た。


「ここが現実世界ではない証拠はあるわけ、腐れ外道さん?」


私は答えた。


「君の声が夢の迷路に出て来る女性に声変わりするし、子供達も狂った事を言い出すし、眠りが永眠たる死と同一視されて、甦りが常識になっているじゃないか」


間を置き妻が私の意見を一つづつ論破して来た。


「貴方が聞いている私達の声は幻聴じゃない。それに貴方は死が永眠になっている世界を夢見ただけじゃない、違うの?」


私は首を振り否定した。


「死というのは肉体が滅びて、二度と戻らないのが死ぬ事じゃないか?」


妻が言った。


「だから心が肉体もろとも滅びて甦るのだから、それが死ぬ事じゃない、違うの?」

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