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夢の心286
「夢の迷路さ┅」と私は弁解を重ねた。
逃げ場を失い私は嘘を重ねた。
「僕だって前非を悔い改め、一端の夫、人の親だから君達家族を愛しているよ」
妻が鼻で笑い言った。
「そんな言葉聞きたくもないわ。心の無い貴方はそんな嘘を重ねて私達家族を騙して不倫に走り、それがばれて私達に責められると、眠りの死に逃げて都合良く忘却して、又しても今、私を騙す為に嘘を重ねているじゃないの、違う?!」
私は嘆息してばつ悪そうに答えた。
「僕は本当に何も覚えていないんだ。それが眠り死んで甦り忘却しているならば、それは僕のせいではないじゃないか┅」
妻が嘲笑い言った。
「又開き直るの、腐れ外道さん!」
私は弁解を重ねた。
「開き直ってなんかいないよ、第一僕はこの世界を現実社会だとは思っていないしね」
妻が強い口調で詰った。
「ならば、この世界は貴方に取ってどんな所なの、腐れ外道?!」
間を置き私は答えた。
「夢の迷路さ┅」




