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夢の心274
「家族全員の心を壊し、家族を崩壊させた貴方には一度ならず万死するがお似合いなのよ」と妻が言った。
妻が続けた。
「不倫をして、家族全員の心を壊して、家族自体を崩壊させた貴方には一度の死にはあきたらず、万死を以て償いをして貰わないと合わないのよ」
私は上体を起こして苛立ちつつ尋ねた。
「ちょっと待ってくれ、ならば僕は何度もこの世界で死んでいるのか。それは君のせいなのか？」
妻が簡単に答えた。
「それが貴方の定めなのよ」
私は喚いた。
「ならば、ここはやはり夢の迷路なのか？!」
妻が冷静そのものの口調で答えた。
「現実よ」
