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夢の心273
私は固唾を飲み瞬きを繰り返した。
私は瞬きを繰り返してから言った。
「再度言うけれど、君は夢の迷路の住人じゃないのか?」
妻が女性の声を交えて答えた。
「私は私よ、又絵空事言ってごまかす気なの、腐れ外道さん?」
私は生唾を飲み言った。
「いや、ここが現実ならば、僕は白い闇に飲まれての自殺は出来ないからさ┅」
妻が私の言葉を聞いて鼻で笑い言った。
「そう簡単には殺さないわよ。貴方にはもっと苦しんで貰わないと」
私は泣き笑い答えた。
「もう許してくれないか?」
妻が般若の如く面相を作り言った。
「許さないわよ。貴方にはまだまだ苦しんで貰わないとね、腐れ外道さん」
私は固唾を飲み瞬きを繰り返した。




