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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心27

「安楽の連鎖は死へと繋がっていますから」と女性は言った。

女性が続ける。

「と言うか、本来安楽は苦しみの後に来るものなのですよね。安楽の連鎖は身も心も堕落させてしまい、終いには死をもたらすではありませんか?」

女性の言葉を吟味する間を置き私は言った。

「ならば僕の桃の花の心は、安楽の連鎖の後に訪れる死を避ける為に自ら苦しんでいると言うのか?」

女性が肯定した。

「そうです」

私は涙声で尋ねた。

「僕の桃の花の心は君への愛に目覚める為に、自らを苦しめているというのか?」

「その通りです」

僕はひとしきりすすり泣きしてから言った。

「それが僕の定めなのか?」

「そうです」

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