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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心263

「全てを忘却して生き返れば、記憶喪失だから貴方の罪は許されますからね」と間を置き女性が言った。

私は続けた。


「それに、これも今気が付いた事なのだけれども、僕がこの迷路で全て忘却しているのは罪を認めたくないからだと思うのだ┅」


女性が尋ね返して来た。


「それはどういう事ですか?」


私は答えた。


「だから全てを忘却する為に僕はさ迷っているのさ」


女性が間を置き答えた。


「忘却して生き返れば、記憶喪失なのだから、罪は許されますからね?」


私は首を小刻みに振り答えた。


「いや、最終的に、この迷路で命果てる為に、全てを忘却しようと僕は自分自身を苦しめていると思うのだ┅」


女性が再度尋ねて来た。


「自分を苦しめ逃げて忘却するのが、貴方のこの迷路での自殺手段だと言いたいのですか?」


私は頷き答えた。


「僕はそうだと思うのだ┅」



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