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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心261

「脆くはかなく弱い心なんか、美しくないと思う」と私は言った。

女性か言った。


「脆くはかなく弱いからこそ、桃の花の心のように美しいと私は思います」


私は反論した。


「脆くはかなく弱いというのが美しいとは僕は思わない。逆にそんな心は醜く汚く、滅ぶのが当然な心だと思う」


女性が反論した。


「でもそれは人間の生きようとする意気地の限界ならば、その自殺行為を恥じる事はないと私は思います」


私は女性の言葉を強く否定した。


「潔く罪を認めず自殺に逃げた心なんか、けして美しくなんかないさ」


女性か食い下がった。


「それはそうかもしれませんか、貴方の本心は生きたがっていると私は断じて思います」


私は顔をしかめ言った。


「だから迷路が示している現実が僕の本当の現実ならば、生き返ったどころで又ぞろ自殺を図り、犬死にするのが定めならば、このまま死んだ方が増しだと僕は言っているのだ、違うか?」

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