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夢の迷路  作者: 岩本翔
251/437

夢の心251

「僕には心がある!」と私は怒鳴った。

女性が続けた。


「それに貴方は両親の事を覚えていないのに、両親を慕っているのですか?」


私は間を作るように一度息を吐き出してから言った。


「そんなのは常識的な事柄じゃないか。誰だって両親を慕うのは当然の事なんだし」


女性が冷淡に言い放った。


「その常識的な心が無いからこそ、貴方はここで苦しんでいるのでずよね」


私は逆上して喚いた。


「心があるからこそ、僕は君と話しを出来ているのじゃないか?!」


女性が言った。


「冷酷な心の持ち主でも人と話しは出来ますよね?」


私は怒鳴った。


「僕には心はあるのだ、こんな所、嘘と欺瞞だらけじゃないか、言い掛かりをつけるな!」


女性が動じることなく応じた。


「この迷路は矛盾していて不条理なのですが、嘘や欺瞞はありません」


私は再度怒鳴った。


「君だって僕を矛盾した言葉で騙してばかりいるじゃないか?!」


女性が言った。


「貴方の心には苦しみが必要だからこそ、この迷路がそうしているのです」








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