249/437
夢の心249
「罪の償いが死ぬことなのか!」と私は嘆き叫んだ。
私は嘆き続けた。
「僕には心の故郷たる実家はないのか?!」
女性が言った。
「それは分かりません」
私は苛立ちを顕にして尋ねた。
「何故分からないのだ!」
女性が答えた。
「ですからこの迷路は不条理だからです」
私は泣き笑いして尋ねた。
「僕は一体何者なのだ!」
女性が静かに言った。
「貴方は貴方であり、貴方の罪を罰として償うしか道はないのです」
私は叫んだ。
「償いが死ぬことなのか!」
女性が冷静に答えた。
「いえ、そうとは限りません」
私は再度泣き叫んだ。
「僕は死にたくないない、死にたくない、死にたくない、死にたくないのだ!」




