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夢の迷路  作者: 岩本翔
242/437

夢の心242

「私が傍にいる限り、貴方は殺されたりはしませんから」と女性が静かに言った。

女性が物静かに答えた。 


「聞こえません」


私は再度耳を塞ぎ叫んだ。


「僕はこの赤ん坊の声に殺されるのか?!」


女性が否定した。


「いえ、私には聞こえませんから、殺されたりはしません」


私は狂おしく喚いた。


「不条理な事を言うな、君には聞こえていなくても僕には聞こえているのだ、だから僕は殺される、殺されてしまうのだ!」


女性が静かに宥めて来た。


「落ち着いて下さい。貴方は絶対に殺されたりはしませんから」


私は耳を塞いだまま喚いた。


「殺されない保証など何処にあるのだ!」


女性がひたすら物静かな口調で答えた。


「私が傍にいる限り、貴方は殺されたりはしませんから」

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