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夢の迷路  作者: 岩本翔
238/437

夢の心238

「ぼ、僕は無数の赤子なんか殺した覚えはない!」と私はうろたえ叫んだ。

私は抗った。


「ぼ、僕は無数の赤子なんか殺した覚えはない!」


迷路が重複して幾重にも重なり、それが交錯して、ぼやけ矛盾して明瞭に見え、その全体としての相矛盾する一部から愛人が答えた。


「一人でも殺した事が無数に殺した事じゃない」


私は泣き叫んだ。


「そんなの余りに理不尽だ!」


愛人が妻の声で言った。


「理不尽なのが貴方の心であり、その心の反映としてのこの迷路なのよ」


私は再度抗った。


「ぼ、僕は自分の心で無数の赤子など殺した覚えはない!」


愛人が遠くになり近くになる声で言った。


「貴方の心は狂った心の迷路だからこそ、貴方は狂った自身の心で無数の赤子を殺したのよ」



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