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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心232

「生が死であり、死が生ならば、生き返ると言うのは正に不条理でしかありません」と夢の迷路が蠢きおもむろに言った。

私は苦し紛れに叫んだ。


「矛盾不条理理不尽な意識こそが意識崩壊ならば、僕を黒い闇の快楽にしてくれ!」


夢の迷路が無数に蠢き不気味な声で告げた。


「黒い闇の快楽こそが今のお前の状態なのだ」


私は抗い叫んだ。


「これは白い闇の悪夢としての無の苦痛じゃないか、快楽なんかじゃない!」


夢の迷路が曼陀羅極彩色を蠢かせる声で言った。


「白い闇の悪夢こそが黒い闇の快楽なのだ」


私は叫んだ。


「そんなの矛盾しているではないか!」


夢の迷路が女性としての男性の声を折り重ねて言った。


「再度言いますが、矛盾不条理こそが夢の迷路の条理なのです」


私は涙ながらに叫んだ。


「ならば僕はもう生き返らないのか!」


夢の迷路がおもむろに言った。


「生が死であり、死が生ならば生き返ると言うのは正に不条理でしかありません」

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