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夢の迷路  作者: 岩本翔
229/437

夢の心229

私は心の臨界点に達し声を限りに絶叫した。

私の悲痛な声が、進んでいながら矛盾して後退する幾重にも重複した迷路に反響して私の耳をつんざく。


「僕は死にたくない、僕は死にたくない、僕は死にたくない、僕は死にたくない、僕は死にたくない、僕は死にたくない、僕は死にたくない!」


私はその反響にも耳を塞ぎ苦悶の叫び声を上げた。


「僕は何も覚えていない、何も悪い事はしていない!」


その苦悶の声も理不尽な迷路に吸収され捻れて反響して来る。


「僕は何も覚えていない、何も悪い事はしていない、僕は何も覚えていない、何も悪い事はしていない、僕は何も覚えていない、何も悪い事はしていない!」


私は心の臨界点に達し声を限りに絶叫した。


「止めろ!」

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