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夢の迷路  作者: 岩本翔
225/437

夢の心225

「貴方には自我崩壊の絶対の無がお似合いよ」と混沌として蠢く道としての妻が言った。

道が重なり曼陀羅模様の極彩色になり、方位を無化してきりもみ状に拡散流転して、現実感を消失して行く中、


私の心はその混沌の内側にないのに、矛盾して混沌の渦中に巻き込まれ、そのまま自我崩壊して行く予感に私は震えながら言った。


「理不尽な夢の迷路の生か、自我崩壊の死かを選択する勇気は、今の僕にはない」


それを聞いた愛人としての子供が言った。


「お前には自我崩壊する死も勿体ないわ。腐れ外道!」


私は身動きが取れないままに言った。


「ならばせめて普通の死を選ばせてくれないか┅」


混沌として蠢く道としての妻が言った。


「貴方には絶対の無がお似合いよ、腐れ外道さん」



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