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夢の心216
「うるさい、そんなの当たり前じゃないか、腐れ外道!」と愛人の声が子供の声に豹変して言った。
部屋に通されるのと同時に見知らぬ女性が青ざめた顔付きをして言った。
「何しに来たのですか?」
私はその言葉を聞き早合点して言った。
「君が僕の愛人なのか?」
女性が顔をしかめて答えた。
「ここにはもう二度と来ないと約束したじゃありませんか?」
私はうろたえ言った。
「だから僕は何も覚えていないし、経緯を教えてくれないか?」
女性が言った。
「私は貴方とはっきりと別れたのだから、何も言いたくはありません」
私は繰り返し尋ねた。
「君は愛人だったのか?」
女性の声がいきなり豹変して子供の声で言った。
「うるさい、そんなの当たり前じゃないか、腐れ外道!」




