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夢の迷路  作者: 岩本翔
214/437

夢の心214

「今度は夢の話しなんかしていないで、ちゃんと行って確かめて来たら、腐れ外道さん」と妻が女性の声で言った。

私は言った。


「でも僕は確かに君から住所を教わり、その住所にたどり着いたのだけれどもな┅」


妻が住所の書かれている紙片を差し出し言った。


「貴方が行った住所、この住所と一致しているの?」


私は紙片に書かれた住所を覗き込み読んで、首を傾げ言った。


「いや、細かくは覚えていないのだ。あの区画に入って道に迷った位だからな┅」


妻が女性の声で言った。


「夢の話しなんかしていないで、今度はちゃんと行って確かめて来たら、腐れ外道さん」


私は曖昧に頷き答えた。


「分かった┅」

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