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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心21

「それは私の希望でもあるのです」と女性は言った。

私は泣き笑いつつ主張した。

「この迷路自体が絶望ならば、僕が絶望するのは仕方ないだろう?」

女性が言った。

「絶望の中でこそ希望は見出だせるのではありませんか?」

私はため息をつき反論した。

「絶望の中には絶望しかないではないか?」

女性は譲らない。

「いえ、絶望の中にこそ希望は見出だせるのです。絶望の為の絶望などありません」

私はひきつった笑い声を上げてから言った。

「絶望の為の絶望がここにあるからこそ、僕はここにいるのではないのか?」

女性が言った。

「いいえ、貴方は安息の地たる家を心の底から望み、それを希求しているのです。そして┅」

私は訝った。

「そして、何だ?」

女性が言った。

「そして、それは私の希望でもあるのです」

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