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夢の心207
「愛人の居場所を教えて上げるから、行って、連れて来なさいよ?」と妻が言った。
妻が女性の声で嘲笑い言った。
「分かったて、居場所も覚えていないのに、貴方、どうするわけ?」
私は答えた。
「もう一度あの夢の迷路の女性に会ってみる」
妻が嘲笑い言った。
「夢の迷路の女になんか会っても埒が開かないじゃない。貴方が本当に覚えていないならば、私が居場所を教えて上げるから、行って会って来なさいよ?」
私はため息をつき尋ねた。
「君は居場所を知っているのか?」
妻が女性の声を重複しながら笑い答えた。
「貴方本当に健忘症なの、私は知っているとはっきり言ったじゃない。教えて上げるから行って、連れて来なさいよ?」
私は再度ため息をつき言った。
「分かった。行ってみるよ」




