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夢の心206
「腐れ外道!」と子供達が喚いた。
子供達が口を揃えて言った。
「そうだ、そうだ、罪の償いをしろ!」
私はどぎまぎしながら言った。
「君達は僕を優しい父親だと言っていたじゃないか?」
子供達が言った。
「私達はそんな話ししていないぞ、夢の話しをするな、腐れ外道」
私は目を剥き言った。
「腐れ外道?」
子供達が嘲笑い言った。
「そうだ、お前なんか腐れ外道以下じゃないか?」
私は言った。
「君達は僕の子供じゃない」
妻が言った。
「ならば誰の子供なの、私が浮気したと言うの、貴方じゃあるまいし」
追い詰められ、私は涙ぐみ言った。
「僕は何も覚えていない、だから何も悪い事はしていない┅」
妻が言った。
「だから悔しかったらその証明をしなさいよ」
私は顎を引き答えた。
「分かった」
子供達が言った。
「そんなの出来るものか、腐れ外道に!」




