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夢の心202
のたうち苦しむ私の心に子供達の私を責める声が追い討ちを掛けた。
苦しむ私に子供達の声が追い討ちを掛けた。
「パパ、どうして浮気なんかしたの?」
「パパ、何故ママを裏切ったの?」
「パパ、どうしてなの?」
「パパ、何故僕らを棄てたの?」
「パパ、何故なの?」
私は迫る白い闇の自我崩壊に恐怖して、両耳を塞ぎ叫んだ。
「僕は何も覚えていない、何も悪い事はしていない!」
妻が白い闇の滴る牙になって言った。
「貴方は育児放棄、児童虐待をしたのよ。罪を償う為に死になさい!」
私は苦し紛れに再度叫んだ。
「僕は何もしていない、何も悪い事はしていない!」
子供達が声を揃えて言った。
「パパなんか死ねばいい!」




