表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の迷路  作者: 岩本翔
184/437

夢の心184

「だから殺される事に感謝しろと君は言いたいのか?」私は言った。

妻が続けた。


「今の民法では不倫に時効はないし、

貴方と愛人から三百万円づつ貰ってから双方に自殺して貰う手もあるわね」


私は小刻みに震えながら言った。


「僕にはそんな金はない」


妻が女性の声をミキシングして愉しそうに言った。


「だから私は貴方方をじわりじわりと苦しめて自殺に追い込むという善良策を講じているのが分からない?」


私は震える心のままに言った。


「だから、殺される事に感謝しろと君は言いたいのか?」


妻が言った。


「そんなの当然でしょう」


私は開き直った。 


「そんなのは納得行かない。僕は君に狂わされ、記憶喪失になって、こんな顛末を迎えているのだから納得なんかするわけがないだろう!」


妻が言った。


「ならばじわりじわりと苦しめて自殺に追い込むしかないわね」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ