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夢の心180
「私は私よ」と妻が再度言った。
私は怯みつつ答えた。
「待ってくれ、その前に君に尋ねたいのだが、君としての女性は僕に家族愛に目覚めて欲しいと言っていたのだけれども、女性たる君はどう思っているのだ?」
妻が答えた。
「そんな貴方の夢の話しなんか私の知った事ではないわよ。貴方なんか死ねばいいのよ」
僕は自我崩壊するのに怯えながら震える声で答えた。
「待ってくれ、矛盾しているじゃないか、君は夢の迷路の女性に尋ねればいいと言ったじゃないか」
妻が答えた。
「私はそんな事言っていないわよ。貴方目覚めながら夢でも見ているの。それとも又狂った振りをして騙すつもりなの?」
私は訝り再度尋ねた。
「君は夢の迷路の女性としての妻じゃないのか?」
妻が嘲笑い再度答えた。
「私は私よ」




