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夢の迷路  作者: 岩本翔
170/437

夢の心170

「これはパバと君達の秘密なのだから、ママには内緒にしてね」と私は子供達に向かって言った。

私は苦笑いを浮かべたまま子供達に尋ねた。


「パバが倒れる前、パバはどんなパバだった?」


下の子が答えた。


「優しかったよ」


私は上の子に尋ねた。


「本当にパバは優しかったの?」


上の子が瞬きをしきりにしてから言った。


「優しかったよ」


私は内心妻の言葉を思い浮かべ、子供達は偽善者を演じ嘘をついていると感じた。


下の子がそんな私を凝視して言った。


「パバ、何故そんな事を訊くの?」


私はゆっくりと息を吐き出してから答えた。


「何となくね、ママには言っちゃ駄目だよ」


上の子が言った。


「何故ママに言っちゃ駄目なの?」


私は答えた。


「これはパバと君達の秘密なのだから、ママには言っちゃいけないのさ」


下の子が無邪気に答えた。


「分かったよ」


私はこのやり取りが妻に伝わり、何かしらの糸口が掴めるのではないかと期待した。

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