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夢の迷路  作者: 岩本翔
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夢の心17

「あの死体に吸い込まれたら僕は死んでしまう‼」と私は女性に向かって叫んだ。

「大丈夫です!」

女性の叫び声を聞いた瞬間私は息苦しさに気が遠くなって行った。

目の前が真っ暗となり、その暗さに乳白色に色づく水がにじみ出す感じで明るくなり、私は目を開いた。

そして私はプールの底にいて、何故か息苦しさは失せているのだが、プールの水底に幼い私自身が溺れ死んでいるのが見えた。

その溺死体は白眼を剥き悶え苦しんだ表情を浮かべたまま息絶えて死んでいる。

そして次の瞬間、その溺れ死んだ幼い死体に私の体はまるで磁石のように吸い寄せられた。

私はその恐怖に再び叫び声を上げた。

「助けてくれ!」

女性が言った。

「大丈夫です、貴方は死にません」

その気休めを押し潰すように私は叫んだ。

「あの死体に吸い込まれたら、僕は死んでしまう‼」

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