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夢の迷路  作者: 岩本翔
162/437

夢の心162

「と言うか、貴方は病気で心を失ったわけではなく、最初から冷酷な心しか持ち合わせていなかったのよ」と妻が言った。

私は瞬きを繰り返してから心にもないことを言った。


「何か物悲しい話しだな┅」


妻の声が再度妻の声に戻り嘲笑い言った。


「心無い貴方にそんな悲しみなんかあるの?」


私は苦笑いを浮かべて嘘をついた。


「それはあるさ」


妻が充血した目を細め、冷ややかに言った。


「そんな言葉信じられないわ」


私は再度嘘を重ねた。


「僕にだって感情のかけらはあるさ」


妻が言下に言って退けた。


「貴方には無いわ」


私は苦虫を噛み潰すような顔付きをしてから言った。


「酷い物言いだな」


妻が冷淡な口調で畳み掛けて来た。


「と言うか、貴方は病気で心を失ったわけではなく、最初から冷酷な心しか持ち合わせていなかったのよ」







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