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夢の迷路  作者: 岩本翔
159/437

夢の心159

「蛙の子は蛙なのよ」と妻が言った。

妻が続ける。


「子供達も私と同じよ」


私は再度目を細め訊ねた。


「それはどう言う意味だ?」


妻が答える。


「貴方の偽善演技を子供達は直感的に見抜いているのよ。だから子供達も貴方と同じように家族愛を演技して猿芝居を楽しんでいるのよ。そんな事も分からないの、貴方は?」


僕は泣き笑いの顔付きをして言った。


「そうか、子供達も僕と同じように心に嘘をついて楽しんでいるのか┅」


妻が言った。


「蛙の子は蛙なのよ」


私は再度苦笑いをして言った。


「直感でしか物を判断しない子供達が、僕の心を不条理に見抜いているのだから、ここはやはり無意識の領域たる夢の迷路なのだな┅」


妻が嘲笑い言った。


「何馬鹿な事を言っているのよ。子供は直感でしか物を判断しないのは当然じゃない」

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