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夢の迷路  作者: 岩本翔
158/437

夢の心158

「私は貴方に家族愛なんか強要していないわ。私はただ貴方の醜い心を憎悪して楽しんでいるだけよ」と妻は言った。

私は目を細めおもむろに言った。


「僕は自分の心に嘘をついて覚醒した後、白い闇の無に足下を掬われて倒れたのか┅」


妻が言った。


「貴方は病んでいるのよ。だから心に嘘をつくのを止めればいいじゃない?」


その妻の声が私の耳には夢の迷路の女性の声に聞こえたので、私は言った。


「君はやはり夢の迷路の女性なのか?」


妻が答えた。


「私は私よ」


私はかぶりを振り言った。


「いや、君は僕の妻なんかじゃない。それが証拠に君はまるで白い闇の無の自我崩壊の苦痛のように家族愛ばかりを強要するじゃないか」


妻が言った。


「私は貴方に家族愛なんか強要していないわ。私はただ貴方の醜い心を憎悪して楽しんでいるだけよ」


その声が裏返り今度は明らかに妻の声に聞こえたので私は苦笑いしてから答えた。


「そうか、楽しんでいるのか┅」



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