表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢の迷路  作者: 岩本翔
139/437

夢の心139

「貴方次第なのです」と女性が妻と同じ声で言った。

不条理で混沌としている夢の迷路を、私は女性の声を頼りにして、振り返ることなく先に進む。


妻は白い闇の目の化身だったのだろうかと私が寸暇考えると、それに呼応して女性が言った。


「考えても仕方ありません。夢の迷路は貴方自身の心の問題なのだから、貴方自身が突破するしかないのです」


私は泣き笑いの表情を浮かべつつ言った。


「僕は僕自身の心に嘘をついて自分を騙して、欺き苦しめているのか?」


女性が答えた。


「そうです」


私は歩調を速め、見慣れた道程を家に向かって進んで行く。


「僕が自分の心に嘘をつかないようにするにはどうすれば良いのだ?」


女性が即答した。


「嘘をつかないように努力するしかありません」


私は苛立ち訊ねた。


「だからその努力はどうやったら実るのだ?」


女性が妻と同じ声で答えた。


「貴方次第なのです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ