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夢の迷路  作者: 岩本翔
133/437

夢の心133

「目が覚めた」と妻が私に向かって言った。

その言葉を言った直後私の白い闇の目

は目を覚ました。


妻が鏡台の前に座って化粧を落としている。


妻がそのままの姿勢で私に向かい言った。


「目が覚めた?」


私は意味もなく自分の両手の平を見つめ違和感を感じた。


何か手の平にある白い闇の目に見られているのを感じたのだ。


それを妻に悟られないように私は手の平を閉ざし、答えた。


「ああ、良く眠れたよ」


妻が言った。


「この鏡気持ち悪い位反射するのよ」


私は自分の手の平にある白い闇の目の鏡の反射を言われた気になリ、気まずいままに言った。


「いい夢を見たお陰で僕の心にも、やっと家族の有り難みが分かって来たよ」


妻がせせら笑い言った。


「嘘言わないで、私には貴方の気持ちが手に取るように分かるのよ」


私はその言葉を聞き、私の手の平にいる白い闇の目が妻になって鏡台の前に座っているのを感じ、背筋が凍り付いた。

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